鉄鋼業排ガス超低浄化装置|中天威尔の革新的セラミック技術で環境基準をクリア
鉄鋼業における排ガス浄化の重要性と技術革新
鉄鋼製造プロセスでは、焼結工程、高炉、転炉、電気炉など様々な工程から多量の排ガスが発生します。これらの排ガスには、窒素酸化物(NOx)、硫黄酸化物(SOx)、粉塵、重金属、ダイオキシン類など、環境に悪影響を及ぼす物質が含まれており、厳格な環境規制の対象となっています。
従来技術の課題と限界
従来の排ガス処理システムでは、脱硝装置(SCR/SNCR)、脱硫装置、集塵装置を個別に設置する必要があり、設備が大型化し、設置スペースやメンテナンスコストが課題となっていました。また、排ガス中のアルカリ成分や重金属による触媒中毒、高温・高湿環境での装置劣化など、技術的な課題も多数存在しています。
中天威尔の鉄鋼業排ガス超低浄化装置の技術的特徴
セラミック一体化多污染物超低排放技術
当社の鉄鋼業排ガス超低浄化装置は、独自開発のセラミック触媒フィルターを核心技術として採用しています。この技術により、従来は別々の装置で処理していた脱硝、脱硫、集塵、重金属除去を単一装置で実現しています。
主要技術パラメータ
- 処理効率:NOx 95%以上除去
- SO2除去率:98%以上
- 粉塵濃度:5mg/Nm³以下
- 使用温度:180-450℃
- 圧力損失:<1500Pa
- 設計寿命:5年以上
セラミックフィルターの優位性
当社のセラミックフィルターは、ナノレベルの孔径制御により、微細な粉塵の捕捉効率を飛躍的に向上させています。従来のバグフィルターや電気集塵機では困難だったサブミクロン粒子の除去も可能です。また、セラミック素材の耐熱性、耐腐食性により、鉄鋼業の高温・腐食性ガス環境でも安定した性能を発揮します。
応用事例と実績
焼結プラントでの適用事例
中国某大手鉄鋼メーカーの焼結プラントでは、従来の湿式脱硫装置+SCR脱硝装置から当社の鉄鋼業排ガス超低浄化装置に更新。設備面積を60%削減、ランニングコストを45%削減しながら、排出基準を大幅に下回る性能を達成しました。
汚染物質 | 処理前濃度 | 処理後濃度 | 除去率 |
---|---|---|---|
NOx | 350mg/Nm³ | 15mg/Nm³ | 95.7% |
SO2 | 800mg/Nm³ | 10mg/Nm³ | 98.8% |
粉塵 | 50mg/Nm³ | 3mg/Nm³ | 94.0% |
高炉ガス処理への応用
高炉ガスには多量のCOや微細粉塵が含まれており、従来の処理技術では十分な浄化が困難でした。当社のセラミックフィルター技術により、高温状態での直接処理が可能となり、エネルギー回収効率の向上と環境性能の両立を実現しています。
技術的優位性と競合比較
従来システムとの比較
- 設備面積:60-70%削減
- 設置コスト:30-40%削減
- エネルギー消費:25-35%削減
- メンテナンス頻度:50%削減
環境性能の向上
- 排出濃度:規制値の1/5以下
- 連続運転:24時間/365日
- 安定性:温度変動への耐性
- 耐久性:5年以上の寿命
セラミック触媒フィルターの長寿命化技術
当社の鉄鋼業排ガス超低浄化装置では、セラミックフィルターの目詰まり防止と寿命延長のため、独自のパルスジェット清浄技術を採用しています。この技術により、フィルター表面の粉塵層を効率的に除去し、圧力損失の低減と長期安定運転を実現しています。
今後の展望と技術開発
鉄鋼業界では、カーボンニュートラルの実現に向けて、より一層の環境負荷低減が求められています。当社では、現在以下の技術開発を進めております:
- CO2回収・利用技術との統合システム
- 再生可能エネルギーとのハイブリッド化
- リサイクル素材を活用した環境配慮型セラミックフィルター
技術相談・お問い合わせ:当社の鉄鋼業排ガス超低浄化装置に関する技術資料、導入事例、費用見積もりなど、お気軽にお問い合わせください。お客様の施設状況に合わせた最適なソリューションをご提案いたします。
本記事は中天威尔の技術資料および実績に基づいて作成されています。実際の導入にあたっては、詳細な技術相談が必要です。