低圧損セラミックで実現する工業炉排ガス超低排出ソリューション
低圧損セラミック技術の革新性
低圧損セラミックを中核とする当社の排ガス浄化システムは、従来のバグフィルターや電気集塵機を凌駕する性能を発揮します。特に低圧損セラミックフィルターは、ナノメートルレベルの精密孔径制御により、サブミクロン粒子の高効率捕集を実現しながらも、システム全体の圧力損失を従来比40~60%低減することに成功しました。
技術的特長と性能比較
低圧損セラミックの優位性:
• 圧力損失: 500~800Pa(従来設備: 1200~1500Pa)
• 除去効率: PM2.5 99.9%以上、NOx 95%以上、SOx 98%以上
• 使用寿命: 5年以上(従来の2~3年から大幅延伸)
• 耐熱性: 450℃までの連続使用可能
多業種対応の実績と適用事例
ガラス製造業における適用
ガラス溶解炉では、高温・高濃度の酸性ガスと粉塵が同時に発生します。当社の低圧損セラミックシステムは、こうした過酷な条件でも安定した性能を発揮。特にフッ素含有ガスへの耐性に優れ、従来設備では困難だった長期連続運転を実現しています。
ごみ焼却施設での成功事例
ダイオキシン類や重金属を含む複雑な排ガス組成に対応するため、低圧損セラミック触媒フィルターを採用。活性炭噴射装置との組み合わせにより、ダイオキシン類の99%以上除去を達成しています。
鉄鋼業・焼結工程での適用
高濃度の鉄粉塵とSOxを含む排ガス処理において、低圧損セラミックシステムは卓越した耐久性を示しています。アルカリ分や重金属による触媒毒化への耐性を強化した特殊コーティング技術により、メンテナンス頻度の低減に貢献。
システム構成と設計思想
当社の低圧損セラミックを基盤とする統合排ガス浄化システムは、モジュール式設計を採用。お客様の設置スペースや処理風量に応じた最適な設計が可能です。
主要構成要素
- セラミック触媒フィルター: SCR機能を内蔵した多機能フィルター
- 高温用セラミックフィルター: 触媒非使用の高温除塵専用設計
- 多管束ハウジング: 均一流分布を実現する精密設計
- パルス清浄装置: 低圧縮空気消費型の効率的清浄システム
経済性と環境性能の両立
低圧損セラミック技術の導入により、ランニングコストの大幅削減が可能となります。圧力損失の低減は送風機動力の削減に直結し、年間の電力消費を30~50%削減。さらに長寿命設計による交換部品コストの低減も見込めます。
ライフサイクルコスト比較
5年間の運用コストを比較すると、従来のバグフィルター+SCRシステムに比べ、当社の低圧損セラミックシステムは総コストで25~40%の削減効果が確認されています。
今後の技術開発展望
当社は低圧損セラミック技術の更なる進化を目指し、新素材の開発や構造最適化を継続的に推進しています。次期モデルでは、現在より20%以上の圧力損失低減と、CO2回収機能の統合を目指した研究開発を進めています。
国際規格対応
欧州BAT(Best Available Techniques)基準や中国の超低排出基準など、世界各国の厳しい環境規制に対応可能な低圧損セラミックシステムを提供。お客様のグローバルな事業展開を技術面で支援します。
技術コンサルティングのご案内
既存設備の更新や新規設備の計画において、低圧損セラミック技術の導入可能性について、無料技術相談を承っております。お気軽にお問い合わせください。